20240501

3月は米沢展の後、東京へ、博多の岡野、京都の藤井絞、

初めての京都の帯の長谷川、小千谷の西脇商店、そしてウズベキスタンの手織りの布が一会場に集まる催事に顔を出してきました。このような催しに出向くのもコロナ以来の事です。4月は頭に藤井絞の催事を行い、その後十日町きものフェスタに2年ぶりに行って来ました。この2か月はこの他にも織元や産地の問屋の営業と話す機会が多くありました。

 誰もが口を揃えて言うのが、どこにも無い商品、希少価値のある商品、新しい商品を探し求めていて、それがなかなか見つけられなくて困っているというのが皆の悩みだそうです。そして自分も出向いて探しているのは、皆様に新しい商品やこの先手に入りづらい商品などを紹介したく動き回ったのですが、目に留まる商品が無いのが現状です。

 ほんの一例ですが、新潟の誇る塩沢が危機的状況です。後継者不足で織元が減り、生産が極端に減って来ているそうです。塩沢紬の絣は見ることさえ困難になって来ているとのこと。本塩沢御召の十字絣は生産も少ないのに出来上がってきてもすぐに売れ、常時在庫不足が続いているそうです。実際に十日町フェスタに行った時も本塩沢御召の十字絣は一反も無く、塩沢紬の絣柄が一反あっただけでした。また、小千谷の小千谷縮の絣柄を昨年から出来たら欲しいと言っているのですが、未だ一反も手に入らない状態です。疑う訳ではないのですが、3月の東京に出向いた理由も東京には小千谷縮の絣を持っていっているのではないかと疑って行ってみたのです。無いと言うのは本当でした。

 今、原材料の糸や生産過程のもろもろが値上がりしていて、作ってもの価格が通らなのではないかと織元は作ることを躊躇しているところがあると聞きました。これは全国、共通しているそうです。

 私は今がチャンスだと思っております。あなたが欲しているもの言ってください。探し回り見つけて参ります。全国の織物・染物のネットワークがある程度網羅されたと自負しております。皆様のお申し出に添えるよう頑張ります。


 今朝「消滅可能性自治体」のニュースが流れていました。2020年から2050年までの30年間で、20代から30代の女性の人口が半減以下になると分析された自治体のことで、最終的には消滅する可能性が高いと推測されると言うニュースです。

全国1788ある自治体のうち744の自治体が消滅する可能性があると報じています。新潟県は30ある自治体のうち18の自治体が消滅可能性自治体となっています。柏崎市は入っていませんでした。安堵して良いものか悩んでしまいます。残った自治体は新潟市・新発田市・三条市・燕市・見附市・長岡市・聖篭町・弥彦村・柏崎市・刈羽村・上越市・南魚沼市の12の自治体です。思うに新潟市から弥彦村までは、新潟市と長岡市が中心となった地域にあり、残りの4自治体は地域も間隔が空いていて不安定な気がします。

こんなことを思っているのは私だけでしょうか?

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